女声合唱曲集「風にさそわれて」

女声合唱曲集「風にさそわれて」

成川玲子 作詩 / 林きらら 作曲

カワイ出版(企画出版)
ISBN978-4-7609-5964-8
¥2,000(本体)

1.風は見た 2.木犀の花 3.あそび
4.木は 5.瞬間 6.アカシアの花
7.時はいま 全7曲(全てSMA+Pf.)

♪ 演奏音源は<こちら

カワイ全国主要直営店オンラインショップにて
2022年8月発売
もしくは<contactページ>より林までご連絡下さい

花に会う旅」に続く成川玲子の詩による合唱作品集第二弾、女声合唱曲集「風にさそわれて」が出来ました!

<前書きより>
この曲集は、私自身も一団員として歌っている女声合唱団「花の会」のための、最初期の作品群です。
 2003年に同団初のリサイタルを開いた際、それまで書いてきた6曲にフィナーレ「時はいま」を加えて構成し、成川さんにご自身の詩集と同じ曲集タイトルを授けていただいて、指揮:古澤泉/ピアノ:塩見宣子/合唱団「花の会」(敬称略)により初演されました。

出版は後になりましたが、ごく初期の作品たちです。
花の会のための作品として、成川さんの詩による作品として、また私自身の合唱作品としても初めての曲が、この中の「アカシアの花」でした。

<前書きより>
当時出会ったばかりの素敵な詩をどんな風に合唱で表現しようかと、躓きながら試行錯誤した跡も残る、今の私から見れば良くも悪くも“若い”作品たち。これを大らかに受け止め真摯に向き合い続けてくださった、花の会の仲間や先生方、そして成川さんには、改めて感謝の念に堪えません。

当時は成川さんがご存命で、楽譜をお送りする度くださる返信の素敵なお手紙にも励まされ触発され、やってみたいことがいっぱいで。
そんな若輩作曲家を、古澤泉先生・塩見宣子先生・花の会歴代団員皆様が温かく受け入れ育ててきて下さった中で、最初の標石ともいえる曲集です。


曲順は作曲時期や詩の季節にかかわらず、風と一緒に様々な季節・風景をめぐり、最後はさらにその先へ翔けてゆく風を見送る、といった構成になっています。

  • 風は見た
     合唱第2作目。アカシアの全部盛りの直後で、比較的肩の力が抜けているかも。
  • 木犀の花
     金木犀のイメージを表現しようと、伴奏の方を凝った気がします。
  • あそび
     重複して使った詩の一節を中間部の入口・出口として、回想シーン的な効果を狙った記憶。
  • 木は
     色々やってみたその2(笑)ですが、成川さんがこの曲を殊に気に入って下さったとのこと。
  • 瞬間
     短くも鮮烈な詩に反応して、色々やってみたその3。瞬間、ほどでないけれど短い曲です。
  • アカシアの花
     初の合唱作品。美しい詩でやってみたいこと色々全部盛り、div.も多用(笑)
  • 時はいま
     宇宙視点まで広がるスケールの大きな詩、終曲らしさを目指しました。

今回も、カワイ出版の企画出版として出させていただくことができました!
再び早川由章さんに編集ご担当いただけたので、当初手書きの楽譜(!)でニュアンス混じりで書いたのが浄書ソフトでは違和感が出た箇所も、長年迷っていた表記方法も、アドバイスいただきスッキリ。
楽譜としての見易さ美しさ、60ページで背ありの製本も表紙の印刷・紙質も高品質、カワイクォリティ素晴らしいです。

表紙は、再び花の会OGの故・水村節子さんの作品です。
リサイタルのチラシに使わせて頂いたこの絵(水彩・ボールペン・コラージュ)、タイトル不明のままなのですが、曲集のイメージとしてもすっかり定着していて、他に考えられず。
ご遺族のご了承を得て、手元に残っていた約20年前のスキャンデータを使って素人DTPしましたが、想像以上に美しく印刷していただきました!
楽譜を手に取ってこの表紙が目に入ると、どこか旅に行きたくなりませんか…?

2003年のチラシ
<前書きより>
この本を手にしてくださった方が、風にさそわれるまま瑞々しい詩の世界を遊ぶひとときを楽しんでいただけたら、何よりの幸いです。

コロナ禍でも、想像の中ならどこへ飛んで行くのも自由です。
マスクしながら歌うのは大変ですが、歌えばやはり心も体も動き出します。
成川玲子さんの色鮮やかな詩の世界を、ぜひお楽しみいただけたら嬉しいです。

塩見先生は’20年に花の会を辞され、後任ピアニスト柴田崇考先生とご一緒に、花の会は現在も無理のないペースで元気に歌っております!

TOP